4月から、教育費の負担軽減や新たな社会保険料の徴収、そしてインフラ料金の値上げなど、私たちの財布に直接関わる制度が次々と変わります。
金融リテラシーを高める第一歩として、主な変更点を確認しておきましょう。
1. 子育て・教育:負担軽減と新たな拠出
子育て世帯にとっては「大きな給付」と「小さな負担」が同時に始まります。
高校授業料の所得制限が撤廃
国公立・私立を問わず、すべての世帯で高校授業料の実質無償化が始まります。私立全日制の場合、年最大45万7,200円が支給され、新たに約80万人が対象となる見込みです。
「こども誰でも通園制度」の開始
親が働いていなくても、生後6ヶ月〜3歳未満の子を保育所に預けられるようになります。利用料は1時間300円(標準)で、月10時間まで利用可能です。
「子ども・子育て支援金」の徴収開始
少子化対策の財源として、医療保険料に上乗せして徴収されます。
年収600万円:月約575円
年収800万円:月約767円
会社員の方は5月の給与天引きからスタートします。
2. くらし・年金:働き方のルール変更
働く高齢者やパートの方にとって、手取りを増やしやすくなる改正です。
在職老齢年金の基準緩和
「給与+年金」の合計が月額65万円以下なら、厚生年金をカットされずに満額受け取れるようになります(これまでは51万円)。
「130万円の壁」の運用変更
残業代が年収見込み額から除外されるため、繁忙期の働きすぎによる扶養脱退のリスクが軽減されます。
自動車・軽油の税制見直し
自動車購入時の「環境性能割」が廃止され、購入時の負担が軽減されます。また、軽油引取税の暫定税率分も減税に切り替わります。
3. 値上げラッシュ:固定費の上昇に注意
残念ながら、支出が増える項目も目立ちます。
電気・ガス料金の実質値上げ
政府の補助金が終了するため、4月使用分(5月請求分)から電気代は月700〜1,500円程度、ガス代は月300〜500円程度の上昇が見込まれます。
食品・通信費の値上げ
即席麺(カップヌードル等)が5〜11%値上がりするほか、NTTの固定電話基本料も約30年ぶりに改定され、住宅用は月220円ほどアップします。
自転車の「青切符」導入
16歳以上の信号無視や「ながら運転」などに反則金(3,000円〜12,000円)が課されるようになります。
今回の改正で、最も影響が出るのはどこか?
最後に、今回の一連の変更で最も家計にインパクトを与えるポイントを2つに絞ってまとめます。
「高校生の子がいる世帯」は大幅なプラス
所得制限の撤廃により、これまで対象外だった世帯は年間約45万円の負担が浮くことになります。支援金の徴収(年数千円〜1万円程度)や電気代の上昇を差し引いても、圧倒的なプラス収支となります。
「単身・子育て後世帯」は実質的なマイナス
教育費の恩恵がない一方で、支援金の徴収、電気代の値上げ、食品の値上げがすべて「支出増」としてのしかかります。特に電気代の補助金終了は全世帯に影響するため、5月以降の家計管理には注意が必要です。



コメント