毎月なんとなく払っている保険料。「周りもみんな入ってるし…」と放置していませんか?
実は、日本の社会保険制度は世界トップレベルに充実した「最強のセーフティネット」です。制度の仕組みを正しく知れば、高い民間保険の大半は不要だと気づけます。
無駄な保険を解約して浮いたお金を貯金や投資に回す方が、将来の不安はずっと減らせますよ!
日本は世界トップクラスに社会保険が充実している
毎月のお給料から引かれている社会保険料。高く感じて嫌になりますが、その分僕たちは強力な保障に守られています。
アメリカなどの諸外国では、公的保険が手薄なため高額な民間保険に入らないとまともな医療が受けられません。しかし日本には「国民皆保険制度」があり、全員が手厚い公的保障を受けられます。わざわざ高い民間保険に重ねて入る必要性は、実はかなり低いのです。
がんになっても9割は公的保険で治療可能
「がん保険に入っておかないと、治療費で破産するのでは…?」と不安になるかもしれません。
しかし、日本の公的医療保険制度を使えば、実際の医療費の自己負担は原則3割(現役世代)で済みます。さらに、70歳以上になれば収入に応じて1〜2割負担まで下がります。
つまり、治療にかかる費用の7〜9割は国がカバーしてくれるため、窓口で全額を請求されることは絶対にありません。
「高額療養費制度」で急な医療費の負担は激減する
さらに強い味方が「高額療養費制度」です。これは、1ヶ月(1日から末日まで)にかかった医療費の自己負担額に上限を設ける制度です。
一般的な会社員の例(年収約370万〜770万円)
どれだけ高額な手術や長期入院をしても、1ヶ月の自己負担上限額は約8万〜9万円程度で収まります。
長期化した場合(多数回該当)
直近12ヶ月で4ヶ月目以降になると、上限額は月44,400円まで下がります。
※注意点・例外
差額ベッド代(個室代)や食事代、先進医療などの「保険適用外」の費用は全額自己負担になります。しかし、大部屋で通常の治療を受ける限り、医療費で何百万円も損することはありません。
病気で会社を休んでも最長1年6ヶ月もらえる「傷病手当金」
「働けなくなったら収入が途絶えて生活できない」という不安に対しても、公的保障が用意されています。
会社員や公務員(健康保険の被保険者)の場合、病気やケガで連続3日以上休むと、4日目から傷病手当金が支給されます。
支給期間: 最長1年6ヶ月
支給額: 給料(標準報酬月額)の約3分の2(約67%)
例えば月収30万円の人なら、毎月約20万円が手元に入ります。業務外の病気やメンタル不調でも対象になるため、就業不能保険などに焦って入る必要はありません。
自営業・フリーランスの強い味方「障害基礎年金」
国民健康保険に入っている自営業やフリーランスの方には傷病手当金がありません。しかし、病気やケガで重い障害が残ってしまった場合は障害基礎年金が支給されます。
障害等級1級: 年間約100万円(月額約8.3万円)+子の加算
障害等級2級: 年間約80万円(月額約6.7万円)+子の加算
会社員の場合はこれに「障害厚生年金」が上乗せされるためさらに手厚くなりますが、自営業の方でも国からのサポートがゼロになるわけではありません。
万が一の事態でも「遺族年金」が家族を守る
自分が亡くなった後の家族の生活も、公的保障がベースを支えてくれます。
遺族基礎年金(子がいる世帯)
18歳未満の子どもがいる場合、年間約80万円+子どもに応じた加算金が支給されます。
遺族厚生年金(会社員など)
これまでの給料や加入期間に応じて、さらに遺族基礎年金に上乗せして支給されます。
「自分が死んだら家族が路頭に迷う」と何千万円もの過剰な死亡保険に入る人がいますが、遺族年金を考慮すれば、実際に民間保険で補うべき額はもっと少なくて済みます。
勝ちパターンは「ある程度の貯金」+「最低限の掛け捨て保険」
公的保障の強さを知ったうえで、最も賢い保険の使い方は以下のシンプルルールです
日常のケガや病気、数ヶ月の休職
100万〜200万円ほどの「防衛資金(貯金)」でカバーする。
本当に必要な保障だけ入る
小さな子どもがいる世帯のみ、万が一の死亡時に備えて「安い掛け捨ての定期保険」に加入する。
貯蓄型保険は避ける
外貨建て保険や積立型の終身保険は手数料が非常に高く、投資効率が悪いため解約を検討する。
日本の公的保障は、私たちが思っている以上に手厚く作られています。
まずは自分がどんな制度に守られているかを知り、不要な民間保険はスリム化しましょう。浮いたお金を毎月NISAなどで運用したり、本当の貯蓄に回したりする方が、将来の資産形成には何倍も効果的ですよ!



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