最近「新NISAでとりあえずオルカン(全世界株式)かS&P500」という人が増えましたが、正直に言います。今の「日本株の爆上がり」を無視するのは、投資効率の観点から非常にもったいないと思います。
特に今、海外投資家がアベノミクス超えの勢いで買い越しているのが「日本株」です。
今回は、投信派の皆さんにこそ知ってほしい、僕が会社(証券窓口)ではあえて売らない「本命ファンド」を解説します。
目次
- 1 オルカンは「日本」に投資していない?
- 2 なぜ今、日本株が「安倍相場」を超えて上がるのか
- 3 これからも日本株が伸びる要因は「半導体」
- 4 あんまり教えたくないお薦めの投資信託
- eMAXIS 日経半導体株インデックス
- 純資産総額(2026年5月現在)
- これまでのパフォーマンス
- コストが驚くほど安い
- プロが教えるリスクの向き合い方
- 5 なぜ証券会社の「窓口」では販売しないのか
すべて表示
1 オルカンは「日本」に投資していない?
「全世界株式」という名前から日本にも投資していると思われがちですが、実はオルカン内の日本株の割合はわずか5%程度です。
つまり、日本株がこれだけ急騰していても、オルカンだけではその恩恵をほとんど受けられません。日本に住んでいるのに、日本企業を応援していないのは少し寂しく感じてしまいます。
2 なぜ今、日本株が「安倍相場」を超えて上がるのか
最新のニュースでも話題ですが、4月の海外投資家による日本株買い越し額は5.6兆円と過去最大を更新しました。
- 企業の「稼ぐ力」の覚醒:東証の改革要請もあり、日本企業が本気で利益率向上と株主還元に動き出しました。
- 脱・デフレの期待感:モノの値段が上がる「インフレ経済」に転換し、企業業績が名目値で大きく伸びるフェーズに入っています。
- 海外マネーの避難先:中東情勢やトランプ政権への懸念から、不安定な欧米株を離れた資金が、割安で安定した日本市場へ流れ込んでいます。
3 これからも日本株が伸びる要因は「半導体」
日本株上昇のエンジンは間違いなく半導体です。
AI時代の到来により、世界中で高性能なチップが必要とされています。日本には、半導体を作るための「製造装置」や「素材」で世界シェア1位を独占する企業がゴロゴロしています。世界がAIに投資すればするほど、日本の半導体企業にお金が回る構造なのです。
みなさんも日々のニュースの中で、「北海道にラピダスの工場が建設されている」とか、「熊本にTSMCの巨大な工場ができた」なんて話を耳にすることが多いのではないでしょうか?
実は今、半導体業界は国を挙げて力を入れている、まさに「国策」とも言える最重要産業なんです。これからの日本経済を語る上で、絶対に無視できない分野であることは間違いありません。
4 あんまり教えたくないお薦めの投資信託
eMAXIS 日経半導体株インデックス
一言で言えば、「日本の半導体業界を牽引するエリート30社」にまとめて投資できるパッケージです。
日本経済新聞社が算出する「日経半導体株指数」に連動することを目指したインデックスファンドです。今の日本株上昇の主役である半導体関連企業に、これ1本で丸ごと乗っかることができます。
純資産総額(2026年5月現在)
約391.79億円
設定から日が浅いにもかかわらず、凄まじい勢いで資金が流入しています。純資産が増えているということは、それだけ多くの投資家から「期待値が高い」と判断されている証拠です。流動性も高く、安心して売買できる規模に育っています。
上位10銘柄:日本の「最強軍団」
証券マンが見ても「これ以上ない」という顔ぶれです。
世界シェアトップの企業が並びます。
順位銘柄名役割(強み)
1 東京エレクトロン
世界トップ級の製造装置。これがないと半導体は作れません。
2 アドバンテスト
チップの検査装置で世界首位。AI用チップには不可欠。
3 ディスコ
ウェハを「切る・削る・磨く」技術で世界シェア約8割。
4 ルネサスエレクトロニクス
車載用マイコンで世界トップ。自動運転の鍵を握る。
5 信越化学工業
ウェハ材料で世界1位。基盤を支える絶対王者。
6 東京応化工業
微細化に必須な「レジスト(感光材)」で世界をリード。
7 スクリーンHD
洗浄装置で世界トップ。歩留まり向上の立役者。
8 レーザーテック
EUV露光検査で世界シェア100%。唯一無二の存在。
9 SUMCO
シリコンウェハの巨人。信越化学と市場を二分。
10 ローム
省エネに効くパワー半導体の大手。EV化の恩恵。
これまでのパフォーマンス
驚異のパフォーマンス
- 過去1年騰落率:105.1%
- 過去6ヶ月騰落率:44.3%
これほどまでのハイリターンは、他のインデックスファンドではまずお目にかかれません。「1年前に100万円預けていたら、今は205万円になっている」という成績です。
これほどのパフォーマンスを出している投資信託は指で数えられるくらいだと思います。
コストが驚くほど安い
証券窓口で販売される「テーマ型アクティブファンド」は、信託報酬が1.5%を超えることも珍しくありません。しかし、このファンドは違います。
- 購入時手数料:0円(ノーロード)
- 信託報酬:年率0.297%(税込)以内
この低コストこそが、僕たちが窓口で売りたくない(=儲からない)本当の理由です。長期投資において、この「手数料の差」は将来数百万円単位の利益の差となって現れます。
プロが教えるリスクの向き合い方
いいことばかりではありません。
このファンドにリスクも考えておくことをお伝えします。
1. 「シリコンサイクル」による激しい値動き
半導体業界には、数年単位で需要と供給が大きく波打つ「シリコンサイクル」が存在します。 需要が爆発する時は今回のように1年で100%超えの上昇を見せますが、在庫が余り始めると一気に30〜50%ほど暴落することも珍しくありません。直近1ヶ月の「-15.1%」という数字は、その入り口に過ぎない可能性も常に念頭に置く必要があります。
2. 「一点突破型」ゆえの集中投資リスク
オルカンのように数千社に分散するのではなく、日本の半導体関連「わずか30銘柄」に絞っています。 さらに業種も「電気機器」や「化学」に偏っているため、半導体業界全体にネガティブなニュース(例:米中貿易摩擦による輸出規制など)が出ると、ポートフォリオ全体が共倒れになるリスクがあります。
3. 為替の影響
日本の輸出企業がメインなので、一般的には「円安」が追い風になります。 逆に、急激な「円高」が進んだ場合、組み入れ銘柄である東京エレクトロンやアドバンテストなどの業績見通しが悪化し、株価を押し下げる要因になります。「日本株だから為替は関係ない」と思われがちですが、実は裏で大きく影響を受けています。
特に直近では為替介入が実施されたこともあり円安への警戒感が高まっているように感じるので注意が必要です!
4. 成長期待の「剥落」リスク
現在の株価には「将来AIでもっと儲かるはずだ」という期待値がパンパンに詰まっています。 決算発表などで「期待していたほど利益が伸びなかった」と判断されると、業績自体が悪くなくても、期待が剥がれ落ちることで株価が急落する「期待外れの売り」が出やすいフェーズにあります。
リスクを考慮しながら運用していくのが賢い選択になると思います。
5 なぜ証券会社の「窓口」では販売しないのか
ぶっちゃけます。僕が働いている証券会社や銀行では、このファンドを積極的には勧めません。
なぜなら、手数料が安すぎて会社が儲からないからです。
このファンドは購入時手数料がゼロ。
運用コスト(信託報酬)も年率0.297%(税込)以内と激安です。
僕たち窓口の人間は、会社に利益を出すために、どうしても手数料の高い「アクティブファンド」を優先して紹介する構造になっています。
6 アクティブファンドとは?
ここで、窓口でよく勧められる「アクティブファンド」について知っておいてください。
- インデックスファンド:指数(日経平均など)と同じ動きを目指す。手数料が激安。
- アクティブファンド:運用のプロが銘柄を厳選し、指数以上の成績を目指す。
一見アクティブの方が良さそうですが、「プロへの報酬」として手数料が年率1.5%〜2%程度かかるのが一般的です。
長期間運用すると、この手数料の差がリターンを大きく削ります。
実際、多くのプロがインデックスの成績に勝てないというデータもあります。
まとめ
「eMAXIS 日経半導体株インデックス」のような優良なインデックスファンドは、ネット証券で自分で選んで買うのが一番賢いやり方です。
調べた限りではこの投資信託を扱っている会社は今のところ9社でした。特に楽天証券やSBI証券でも取り扱っていたので、買付する際はそこから買付するのがベターだと考えます!


コメント